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住宅への思いは強く、「住宅ってなんだろう?」、「居心地、落ち着き、気持ちよさとは?」などという目に見えない、答えのなかなか見えないこをとずっと考えています。 麻生英之建築設計事務所 関連ページ 以前の記事
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2階リビングの場合はそこに至る階段が重要です。1階リビングと違い玄関を入ると必ず階段を上らなくてはならないからです。 階段は家のなかで唯一の上下方向の断面的な空間移動の場所です。出来れば家に帰ってきてリビングに向かうまでも楽しめるような階段にしたいところです。 宮久保の家も2階にリビングがあり、そこに至るまでの階段はその空間自体を楽しめる空間にしたいと考えていました。施主さんとの話の中で、直線的な階段よりも動きのある階段に、また持っている洋書や小物もインテリアとして階段空間を構成することが出来るのではと階段と一体の本棚の空間を考えました。 宮久保の家の階段は多角形の平面をなぞるように2階まで上がっていきます。階段上部は吹抜として階段と一体となった本棚とともに空間を構成しています。 この階段は上る向きがくるっとと変わるたびに万華鏡のように視点が変わっていきます。初めは吹抜と一体になった本棚に視線が行き、次に大きなハイサイドライト、最後に階段ホールと一体につながったリビングが見えてきます。 階段の天井はリビングの勾配天井と一体でリビング側に上昇していき、一番高い部分にトップライトを設けています。 完成した階段空間は楽しい空間になりました。この家に来たお客さんも施主さんが集めた小物や洋書等を眺めながら階段を上ります。 くるくるっと廻って最後にリビングに至るその移動行為そのものも住宅を楽しいものにしてくれています。 玄関から階段を見る
by aso-hint
| 2017-03-31 15:39
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